1 イエスは日常生活の教えの遵守に汲々とするパリサイ人に、真に求めるべきものを教えま
す。人の内に在るものが、外に現れるからです。
2 イエスは「災い」という語で、パリサイ人の問題点を指摘します。①より大事なことを疎
かにするゆえ災い→彼らは熱心でしたが、より大事なことに疎かでした。神を愛すること
と、隣人への愛と正義の実行を大切にしましょう。②虚栄心ゆえの災い→本来は神の栄光
のために仕えていたはずが、自分の栄光を求める動機にすり替わっていました。全ては神
の栄光のために行うのです。③悪影響を与えるゆえ災い→偽善の生き方は、人目につかぬ
墓のように他者にまで悪影響を及ぼします。あなたの存在は、周囲にどんな影響を与えて
いるでしょうか。
3 更に主は、律法の専門家についても「災い」という語を用いて問題点を指摘します。①愛
がないから災い→他者に重荷を負わせ、断罪する姿に愛は見つけられません。②預言者を
迫害したから災い→真の預言者イエスを否むほどに恐ろしい災いはありません。③知識の
鍵を取り上げたから災い→神の愛のことばを人の考えに置き換え、御業を妨げるのは災い
です。厳しいことばの背後にある主イエスの真意を受け取りましょう。①みことばの光の
下に自分を置きなさい→あなたを極みまで愛する神を信頼し、災いとさせまいとする神の
お取り扱いに身を委ねましょう。②新しい心をいただきなさい→あなたを再創造し、祝福
の存在と変える神の御手に常に期待しましょう。