1 ある安息日。イエスはパリサイ派の指導者の家に招かれました。和やかな会食の場である
にも関わらず、一種異様な雰囲気が漂っていました。主がそこにいた水腫を患う病人を癒
すかどうか、皆が監視の目を向けていたからです。しかしイエスは躊躇なく彼を癒し、安
息日は人を縛るためではなく、人を生かすためにあると示したのです。主の考えと行動に
倣い、躊躇わず隣人への愛に生きる人となりましょう。
2 同じ会食の場で、主は招かれた人々が一様に上座を選んでいると気づきました。普段から
「先生」と呼ばれ、持ち上げられている彼らには「自分は上座で当然」という意識があっ
たのかもしれません。しかし、主のたとえ話を通して彼らは心を刺されたのです。このた
とえ話は、人の評価を決めるのはその人自身ではなく、神であると教えます。日々、自分
が神の前に生きる存在だと自覚していますか。
3 神が私たちを評価する際の基準は何でしょうか。イエスは、神の前で「自分を高くする者
は低くされ、自分を低くする者は高くされる」と教えています。自己義に立った高ぶりほ
ど、恐ろしい罪の入り口はありません。それは隣人との間に争いを生み、神との関係を損
ない、やがてその人自身を滅ぼすからです。聖なる神の前で決して高ぶることなどできな
い罪人と自覚して御前にへりくだる人をこそ、神は十字架によって赦し、きよめ、恵みに
よって高くしてくださいます。今週もへりくだって神と共に歩みましょう。