1 このたとえ話に出てくる銀貨とは、当時のユダヤで流通していたギリシャのドラクマ銀貨
です。一日の日当程度の価値を持つこの銀貨を、なぜこの女性は見つけるまで懸命に捜し
たのでしょう。一説には、この銀貨は10枚つづりの飾りの一部だったと言われます。つま
り、決して失ってはならないものということです。神は、あなたをそのような存在と見て
おられます。あなたは、いつも神の目に高価で尊い存在です。決して失われてはならない
価値を持つ人なのです。
2 家具の下の闇に転がり込んだこの銀貨は、無価値観、孤独、怒りに苛まれる現代人を想起
させます。それは自分の悲惨な姿にすら気づけず、まことの神の愛から全く離れ、罪の下
にいる人の姿なのです。あなたは、日々神と共に歩んでいますか。いつの間にかまことの
神に背を向け、失われた存在になっていませんか。
3 銀貨を求めて家中を捜す女性は、失われた人を飽くことなく捜す神の姿を表しています。
神は失われた人を捜すために、十字架に命を捨てるほどの犠牲を払ってくださいました。
もし、あなたが心の向きを換えて神の愛の御手に包まれるなら、主の十字架から来る安息
と温もりに覆われ、天で歓声が湧き起こります。今、父なる神の元で癒されるべき思いを
抱えていませんか。十字架の主イエスを仰いで、あなたの帰るべき場所に自らを置きませ
んか。