1 サドカイ人とは、当時のユダヤ教内にあったグループを指す言葉です。パリサイ人に比べ
て少数でしたが、上流階級の人々で構成され、社会的な影響力を持っていました。モーセ
五書しか認めず、非合理的な要素を退ける信仰姿勢の彼らは、復活を信じない自分たちの
主張をイエスに認めさせようと、極端な質問をしてきたのです。
2 イエスは、復活がないと思い込んでいた彼らに、その誤りを正すことばを語ります。この
世の現実を重視するサドカイ人は婚姻関係を例に出して質問しましたが、主は復活とは神
の力によって根底から徹底的に変えられることだと示したのです。あなたにも、みことば
を自分勝手に取捨選択したり、自分の理性や感情で受け入れられないことは信じない態度
がありませんか。人知を遥かに越える神の偉大さを認め、素直な心で信じ求めましょう。
3 復活を信じない彼らに、イエスはモーセ五書から引用して「アブラハム、イサク、ヤコブの
神」という神の自己紹介を示しました。そして、神を信じて生きた者はこの世の命を終え
てもなお、神の命に生かされる恵みがあると教えたのです。この神によって、人は死んで
も生きる者とされるのです。この世にあって、またやがて行く天の御国においてもあなた
に命を与え、生かしてくださる神を信じて共に歩みましょう。そして、まことの神の偉大
な力をもっともっと知りたいと願い求め続けましょう。